勇気を持って、挑み続ける。企業理念は「冒険と貢献」。
「土岐は“やきものの町”として知られているけど、この数十年で製陶業に関わる仕事に従事する人口が、どんどん減ってるって実感はあるね」。廉価な量産品が大量に輸入される時代を迎え、美濃焼が直面する現実は厳しい。だが、亮一さんの表情は朗らかだ。まっすぐに先を見つめ、前進することだけを考えている。
「これから?スタッフを増やして、後継者を作る。作れるものも増やしていく。縮小するとか、減らすなんて、嫌なんだ。そうすることで、“鋳込み”を必ず伝承していく」。
培われてきた鋳込みの技術を武器に、従来の神仏具製造にも、企業からのOEMの受注にも、新しい器の創造にも全力で挑み続ける。それが、“美濃焼”の価値を高め、明るい未来につながっていくと信じているから。