土岐市美濃焼公式ブランドサイト|TOKI MINOYAKI

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TOKI MINOYAKI STORY
Story31
圧力鋳込みによる自由な発想のうつわを作る。
株式会社一洋陶園 水野 力
一洋陶園 水野 力
Profile
株式会社一洋陶園
水野 力
〒509-5101 土岐市泉町河合670
Tel.0572-55-2924
https://www.big-advance.site/c/137/2189
一洋陶園
一洋陶園
灰皿からうつわへ。時代の流れを掴む
どこか懐かしいレトロな雰囲気を醸し出すプレート。リムにあしらわれたドットが可憐なオーバル皿。軽やかなデザインのうつわからは、家族が和気あいあいと食事をする風景が浮かんでくる。昭和32年創業の一洋陶園。当時、美濃焼は駄知町のどんぶり、下石町の徳利など、地域ごとに製品が分業化しており、窯を構える泉町は煎茶湯呑が中心だった。この窯元では動力成形によって灰皿を作っていた。しかし、2代目の洋之さんが大きく舵を切る。「これからは皿の時代がくる」。市場の変化を敏感に察知し、土岐市でも数少ない“圧力鋳込み”を導入する。圧力鋳込みとは、石膏型に液状にした粘土を流し込み、機械で圧力をかけ、型を外すことでうつわを成形する技術のこと。ロクロでは挽けない複雑な形が正確にできるのが魅力だ。一洋陶園では今日までその技術をひたむきに守ってきた。
一洋陶園
形、土、色。納得いく組み合わせを模索
3代目の力さんが入社した約25年前、美濃焼は全盛期の勢いに陰りが見えていた。商社に頼り切りの状態に危機感を抱き、自分たち“らしさ”を前面に出していかなければ生き残れないと、自社製品の製造に乗り出した。「父も僕も、現状に満足できない性分なのかもしれません」。力さんが目指したのは、圧力鋳込みの技術を最大限に生かすこと。やきものは表現の幅が広い。圧力鋳込みで成せる多様な形に加え、土と釉薬の組み合わせによってあらゆる質感、色のうつわを生み出すことができる。形と色、どちらかをベースにアイデアを膨らませ、思い描いた姿に合わせてコンセプトを決める。タタラ成形で試作品を作り、型屋と釉薬屋にそれぞれ相談をもちかけ、理想の形と色を追求。「僕は作りたいものを伝えているだけなので、わがままを叶えてくれる型屋さんと釉薬屋さんには本当に感謝しています」と力さん。使用する土は赤土、黒土、白磁土、磁器土の4種類。同じ釉薬をかけても、土によって発色が異なる。例えば黒土なら少し沈んだ色に、磁器土ならパキッとした色になるといった具合だ。全ての土で釉薬を変えては試し焼きを行い、土と色が理想とピタッと合致するまで幾度となく試作を重ねる。そこには一切の妥協はない。しかし、心に留めていることがある。それは使い手の存在だ。「新鮮味のあるうつわを作りたいと思っていますが、一番大事なのは使い勝手の良さです」。盛る時も食べる時も心地良いようにと、サイズは一般的な家庭用よりもやや大きめに仕上げる。長年、業務用のうつわを製造してきた経験がここに生きるという。
一洋陶園
選ぶのが楽しい、デザイン性豊かなうつわ
一洋陶園の手掛けるうつわは、本当に同じ窯元が作ったのかと疑うほど多種多様。雰囲気もさまざまだ。そこには力さんの豊かな感性がきらりと光る。額縁のようなリムが特徴的な「カードル」シリーズは、金属調やくすんだ色合いの釉薬をかけ、アンティークのような風合いに仕上げる。「リムドットプレート」は、その名の通りリムに小さなドットのレリーフを入れる。ドットはあえて不均一に並べることで、手仕事の温かみを演出。また、表面の凹凸によって釉薬の溜まり方に差が生じることを計算に入れ、あえて色の差を出す。そうすることで、立体感や土ならではの味わい深い質感を表現する。また、圧力鋳込みの面白さは、均整の取れた形のみならず、まるでロクロを挽いたかのようなゆらぎも表現できるところにある。あえてリムをゆがませる「ワイドリム」シリーズが最たる例だ。うつわのデザインやサイズ、形、色によって盛り付ける料理の印象はがらりと変わる。この皿に何を盛ろうか、と考えるのは使い手にとって何とも楽しい時間だ。
一洋陶園
一洋陶園
美濃焼を守るために、作り続けたい
圧力鋳込みは一度に多くのうつわが製造できると思いきや、人の手が大いにかかる。まず、石膏型に流し込むために土をドロドロの状態に練って泥しょうを作る。石膏型がある程度水分を吸い、粘土が固まったところで一つずつ型から外す。乾燥させた後に表面を磨き、施釉、本焼成へと進む。これらすべてが手作業になるため、職人の技術と大きな手間が必要になる。一洋陶園では現在、8人でその技術を実直に守っている。後継者不足や原材料不足は美濃焼全体の大きな課題だ。「僕たちのようにある程度の数を作る窯元も必要かなと思っています。やきものが作られることで、そこに関わるすべての人々の仕事が動きます。ですので、これからも出来うる限り作り続けていきたいです」。今、力を入れるのはブランド力を磨くこと。そして、使い手が欲しいと思う商品を作り続けることだ。毎年4~5シリーズを新たに生み出すなどアイデアは尽きない。頭の片隅にはオンラインや対面での販売やイベント出店など、直販の構想もある。個性を磨き、発信する。新しい道を切り拓くため、挑戦はこの先も続く。
TOKI MINOYAKI STORY
土岐市美濃焼ストーリー
一洋陶園 水野 力
一洋陶園
水野 力
藤山窯 加藤 賢治
藤山窯
加藤 賢治
陽山窯 水野 雅之
陽山窯
水野 雅之
正陶苑 祐山窯 正村 祐也
正陶苑
正村 寛治・祐也
春山製陶有限会社 加藤 雅憲
春山製陶
加藤 雅憲
真山窯 伊藤 浩一郎
真山窯
伊藤 浩一郎
樹窯 川合 正樹
樹窯
川合 正樹
有限会社豊大窯 伊藤 仁
豊大窯
伊藤 仁
快山窯 塚本 満
快山窯
塚本 満
有限会社丹山窯 H&Mクラフト丹羽 正廣
丹山窯 H&Mクラフト
丹羽 正廣
鈴木陶苑 鈴木 哲平
鈴木陶苑
鈴木 哲平
カク仲 白石 文伸
カク仲
白石 文伸
昭和製陶株式会社 加藤 源一郎
昭和製陶
加藤 源一郎
知山窯 安藤 統
知山窯
安藤 統
丹山窯 丹羽 哲男
丹山窯
丹羽 哲男
Maruchu Inc. Hironao Sakai
丸忠
酒井 宏尚
角山製陶所 伊藤 真
角山製陶所
伊藤 真
株式会社日本セラティ 鵜飼 研志
日本セラティ
鵜飼 研志
芳泉窯 有限会社カネ芳製陶所 北邑 宜丈
芳泉窯
北邑 宜丈
株式会社カネセ 伊藤 洋介
カネセ
伊藤 洋介
伸光窯 金多田中製陶所 田中 一亮・久美子
伸光窯 金多田中製陶所
田中 一亮・久美子
株式会社山功高木製陶 髙木 崇
山功高木製陶
髙木 崇
有限会社ヤマ亮横井製陶所 横井 亮一
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横井 亮一
有限会社 丸仙化学工業所 水野 寿昭
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水野 寿昭
美濃焼おかみ塾
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藤田陶器株式会社 藤田 裕子
藤田陶器
藤田 裕子
作山窯
髙井 宣泰
株式会社ロロ 早川 秀雄
ロロ
早川 秀雄
金正陶器 澤田敦史
金正陶器
澤田敦史
だち 窯やネット
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カネコ小兵製陶所 伊藤 克紀
カネコ小兵製陶所
伊藤 克紀
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