土岐市美濃焼公式ブランドサイト|TOKI MINOYAKI

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TOKI MINOYAKI STORY
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丁寧な鎬彫りが伝える、手仕事の温かさ。
正陶苑 正村 寛治 正村 祐也
正陶苑 祐山窯 正村 祐也
Profile
正陶苑 正村 寛治
祐山窯 正村 祐也
〒509-5401 土岐市駄知町387-3
Tel.0572-59-5505
https://0719u-ya.wixsite.com/shotoen
Instagram shotoen
Instagram yuzangama
正陶苑 祐山窯
正陶苑 祐山窯
理想のうつわ、自由な創作環境を求めて
皿のリム部分にぐるりと施された月桂樹の文様。互い違いになった二つの葉は均一に見えるが、よく見ると細部が少しずつ異なる。さらに別の皿と見比べてみると、彫りが一枚一枚違う。正陶苑が手掛けるうつわの彫りはすべて手作業で行われている。 平成9年創業の正陶苑。現在、初代・正村寛治さんと祐山窯としても活動する2代目の祐也さんと父子で営む。元々、寛治さんの実家は窯元で、主に商社から注文を受けて業務用食器を製造していた。うつわ作りに人一倍強いこだわりを持っていた寛治さんは、より自由な創作環境を求め、45歳のときに独立。人の手でしか表現できない、手間を惜しまないオリジナルのうつわを目指した。商社からの注文をこなす傍ら、幾種もの試作品を製造し、商社に提案を持ちかけた。しかし、「価格が高い」「量産に向かない」「汎用性が低い」などの理由からなかなか取り扱ってもらえず、何度試みるも結果は同じ。厳しい現実を憂うときもあったが、諦めることなく試作品を作り続けた。
正陶苑 祐山窯
背中を押してくれたユーザーの声
創業から19年目、転機が訪れた。これまで商社を通じてしか製品を取り扱ってこなかったが、自分たちのうつわを、自分たちの手で販売してみてはどうかと祐也さんが提案。野外で開催されるクラフト市に初めて出店することを決めた。これが潮目を大きく変えた。出店ブースには自分たちが本当に良いと思えるオリジナルのうつわを並べた。すると立ち寄った客から聞こえてきたのは、「ずっとこんな食器が欲しかった」「美濃焼のイメージが変わった」「もっと他の種類はないのか?」「普段はどこで買えるの?」といった、これまで届くことのなかった生の声だった。さらに、うつわを購入した人たちが感想や写真をSNSに投稿すると、瞬く間に情報が拡散。そのスピードは予想以上に速く、多くの反響を呼んだ。「自分たちが作りたいうつわを、このまま自信を持って作り続けても大丈夫なんだと、背中を押してくれた気がしました」と二人は当時を振り返る。これを機に、ユーザーの意見を反映させてオリジナル製品を改良。そして、正陶苑と祐山窯を代表するシリーズとなった「ロリエ」のリムプレートが誕生した。
正陶苑 祐山窯
鎬技法によって紡がれる月桂樹
使用する土は、稲津と信楽で採れる2種類の赤土。完成品のイメージに合わせて、どちらを使うかを決定する。土の風合いを最大限に引き出すため、伝統的な「鎬(しのぎ)」の装飾技法を施す。ろくろ成型した陶土が乾燥する前に、ヘラやカンナなどの道具を使って、素地の表面を削る。土の違いや乾き具合によって刃の入れ方と力加減を調整しながら、自らの感覚だけを頼りに彫り進める。うつわを回転させながら、外側の葉を彫るのに一周、内側の葉を彫るのにもう一周。すると立体的で味わい深い表情の月桂樹が現れる。その後1回目の素焼きを経て、彫りの部分に白化粧土を埋め込み、さらに素焼き。仕上げに釉薬をかけて、1250度で焼成。リムに白く浮かび上がった月桂樹の一枚一枚の葉が、鎬の美しさをより一層際立たせる。工房での作業が長時間に及ぶこともあるが、「土の質感や温かみ、鎬のゆらぎと繊細さは、手作業でしか表現できないと思うんです。手間を惜しまないうつわ作りが私たちの誇りなので」と祐也さんはさらりと言ってのける。これこそ高い技術と経験があってこそ成し得る妙技だ。
正陶苑 祐山窯
正陶苑 祐山窯
技術を誇示せず、謙虚に、ただ無心に
二人が作る陶器は美濃焼の伝統的な技法を生かしつつも、現代の食卓によく馴染む意匠性も兼ね備える。土ものならではの優しいフォルムと豪奢すぎない装飾は、和食・洋食どちらにも合わせやすい。鮮やかなトルコブルーや、落ち着いた雰囲気のマットグレーなど、釉薬によって作り出された豊かな色彩は、「どんな料理を盛り付けようかな」とわくわくさせてくれる。「私たちは陶芸家ではないですから、技術はあくまで技術。お客様がどう感じて、どう使ってもらえるかが一番重要なんです」。これまで年月をかけて培ってきた技術は、うつわを使う人たちに喜んでもらうための手段でしかない。そんな謙虚さが、多くのファンに支持されるうつわを生み出す秘訣なのだろう。 月桂樹の葉には「変わらない想い」という花言葉がある。理想の美濃焼を求めて独立した父と、その想いを受け継いだ息子。「手仕事ならでは温かみを感じてもらえたら嬉しいです。私たちのうつわを通じて、美濃焼の魅力を少しでも伝えられたら」。祐也さんは今日も無心で素地に月桂樹の葉を一つひとつ刻んでいる。
TOKI MINOYAKI STORY
土岐市美濃焼ストーリー
正陶苑 祐山窯 正村 祐也
正陶苑
正村 寛治・祐也
春山製陶有限会社 加藤 雅憲
春山製陶
加藤 雅憲
真山窯 伊藤 浩一郎
真山窯
伊藤 浩一郎
樹窯 川合 正樹
樹窯
川合 正樹
有限会社豊大窯 伊藤 仁
豊大窯
伊藤 仁
快山窯 塚本 満
快山窯
塚本 満
有限会社丹山窯 H&Mクラフト丹羽 正廣
丹山窯 H&Mクラフト
丹羽 正廣
鈴木陶苑 鈴木 哲平
鈴木陶苑
鈴木 哲平
カク仲 白石 文伸
カク仲
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昭和製陶株式会社 加藤 源一郎
昭和製陶
加藤 源一郎
知山窯 安藤 統
知山窯
安藤 統
丹山窯 丹羽 哲男
丹山窯
丹羽 哲男
Maruchu Inc. Hironao Sakai
丸忠
酒井 宏尚
角山製陶所 伊藤 真
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伊藤 真
株式会社日本セラティ 鵜飼 研志
日本セラティ
鵜飼 研志
芳泉窯 有限会社カネ芳製陶所 北邑 宜丈
芳泉窯
北邑 宜丈
株式会社カネセ 伊藤 洋介
カネセ
伊藤 洋介
伸光窯 金多田中製陶所 田中 一亮・久美子
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株式会社山功高木製陶 髙木 崇
山功高木製陶
髙木 崇
有限会社ヤマ亮横井製陶所 横井 亮一
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横井 亮一
有限会社 丸仙化学工業所 水野 寿昭
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水野 寿昭
美濃焼おかみ塾
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藤田陶器株式会社 藤田 裕子
藤田陶器
藤田 裕子
作山窯
髙井 宣泰
株式会社ロロ 早川 秀雄
ロロ
早川 秀雄
金正陶器 澤田敦史
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澤田敦史
だち 窯やネット
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カネコ小兵製陶所 伊藤 克紀
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伊藤 克紀
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