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TOKI MINOYAKI STORY
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“手洗い鉢”から伝える、やきもののロマン
真山窯 伊藤 浩一郎
真山窯 伊藤 浩一郎
Profile
真山窯
伊藤 浩一郎
〒509-5002 土岐市下石町1535-5
Tel.0572-57-6709
sinzangama.com
真山窯
真山窯
現代の暮らしに馴染む、手洗い鉢の製造に着手
3代目の伊藤浩一郎さんと2代目の真司さんが父子で営む真山窯。創業は昭和初期。代々、壺や花器、茶道具など、日本の伝統的なやきものを、ろくろ成形によって作陶してきた。しかし時代とともに人々の生活様式は目まぐるしく変化していき、二人は憂いた。「今や陶芸は若い世代にとって古くて堅苦しいイメージとなり、違う世界のものと思われているのではないか」。そして、従来手掛けてきたやきものとは違う、新しいやきものを作れないかと考えをめぐらす。そこでひらめいたのが、洗面所やトイレなどで使われる「手洗い鉢」だった。浩一郎さんと真司さんは、それまでも生け花展などで使われる大がかりな花器の制作も手掛けていたため、大きな手洗い鉢を作るという挑戦に不安はなかった。「マイホームを持つ世代である20〜30代に、家づくりを通じて陶器に興味をもってもらえるんじゃないか。そう考えついたんです」。そうして手洗い鉢の制作にのり出した。
真山窯
伝統工芸士の技が生きた、二人にしか製造できない美濃焼
手洗い鉢の大きさは、小さいものでも直径は約25cm、大きいものだと直径約40cmにもなる。ろくろを挽く際、大きければ大きいものほど歪みが生じやすく、思うような形に成型することは難しい。それを実現させるために欠かせないのが、手洗い鉢に適した素材と、職人の確かな技術である。 繊細な造形よりも歪みのない形が求められる手洗い鉢は、粘り強さのある信楽の土が向く。特に真山窯で大切にしているのは、古い土を使い、程良い粘り気になるまで寝かせてから成形を行うこと。また、浩一郎さんと真司さんはともに美濃焼伝統工芸士に認定されており、特にろくろ成形における技術の高さは折り紙付きだ。ブレのない手さばきで、土の塊を見事に鉢状に成型。陶器ならではの重厚感を出すため、ふちは厚めに仕上げるといったひと手間も、手作業だからこそ成せる技だ。ろくろを挽いてできる指跡は美しい模様に、揺らぎは絶妙な味わいとなる。「家は一生に一度きりのもの。だから内装の一部である手洗い鉢も、一点ものが喜ばれるはず」。その読み通り、真山窯の手洗い鉢は自然素材を大切にした木の家や、現代に馴染む和風の家屋を作りたいという人々に大好評。みるみるうちに注文が舞い込むようになった。
真山窯
手間を惜しまず、陶芸の奥深さを作品に込める
手洗い鉢の製造方法はまず、昭和時代の大物づくり用の土練機で土を練って、ろくろで成形。その後乾燥させて素焼きを行い、釉薬をかけた後、本焼成する。あらゆる人の好みや家の内装に合うようにと、デザインの幅は広い。鼠志野や織部、黄瀬戸、灰釉など伝統的な技法を用いたもののほか、鮮やかなトルコブルーや赤、レモンイエローなど現代的な印象のものも揃う。本焼成では、釉薬に合わせて焼成温度を調整。最後に、撥水コーティングをかけて天日干しをすれば完成だ。 中でも鼠志野の手洗い鉢は、美濃焼の伝統と新しいやきものの形が見事に調和した作品として、平成14年、経済産業省製造産業局長賞を受賞。白い生地に鬼板と呼ばれる自然の酸化鉄を溶かした泥を化粧掛けした後、模様となる部分の化粧土をヘラなどで掻き落として加飾を施す。釉薬をかけて焼成すると、化粧土を掻き落としたところは白く模様が現れ、それ以外のところは窯変により鉄分が鼠色に発色し、味わい深い景色を生む。さらに焼成する温度や時間を調整することであえて焦げや焼きむらを出すなど、納得いく出来栄えにするための手間は決して惜しまない。「伝統工芸の魅力を伝えるために、機械ではできないことをやるのが大事だと思っていて。陶芸作品ならではの味わいや精神性を表現したいんです」。
真山窯
真山窯
やきものの魅力を、若い世代に発信する場を
やきものを身近に感じてもらおうと、手洗い鉢がずらりと並ぶ工房は見学も可能。浩一郎さんと真司さんが実際にろくろを挽く姿が見られることもある。手洗い鉢を目当てに訪れるのは、新店を構える人や家を建てる家族。工房に訪れた人々は、その職人技を目の当たりにして思わず感嘆の声を漏らす。 昔の日本では、婚前に茶道や華道を習う風習があり、そこでやきものに触れる機会があったが、現代はそんな機会もどんどん減っている。そこで真山窯では、工房の2階に併設するギャラリー茶室を開放し、伝統的な技法で作られた茶器や壺、茶道具を自由に見学してもらえるようにしている。「目で見て、気軽に手で触れてもらう。それでやきものが若い世代に見直されるきっかけになると感じています。ギャラリーで花器や茶器など様々な伝統的なうつわを見学してもらうと、興味を持っていただけるようで嬉しい」と浩一郎さんは目を細める。 美濃焼、ひいてはやきものには、長い歴史がある。「1250℃で焼いたうつわは土に還るまでに10万年かかると言われています。だからこそロマンがあるし、大切に未来に受け継いでいきたい。陶芸の歴史も、文化も」。暮らしの道具として注目を集める手洗い鉢。それをきっかけに、陶芸の魅力、奥深さ、手作りの温かさやロマンを伝えていく。
TOKI MINOYAKI STORY
土岐市美濃焼ストーリー
玄保庵 加藤 保幸
玄保庵
加藤 保幸
一洋陶園 水野 力
一洋陶園
水野 力
藤山窯 加藤 賢治
藤山窯
加藤 賢治
陽山窯 水野 雅之
陽山窯
水野 雅之
正陶苑 祐山窯 正村 祐也
正陶苑
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春山製陶有限会社 加藤 雅憲
春山製陶
加藤 雅憲
真山窯 伊藤 浩一郎
真山窯
伊藤 浩一郎
樹窯 川合 正樹
樹窯
川合 正樹
有限会社豊大窯 伊藤 仁
豊大窯
伊藤 仁
快山窯 塚本 満
快山窯
塚本 満
有限会社丹山窯 H&Mクラフト丹羽 正廣
丹山窯 H&Mクラフト
丹羽 正廣
鈴木陶苑 鈴木 哲平
鈴木陶苑
鈴木 哲平
カク仲 白石 文伸
カク仲
白石 文伸
昭和製陶株式会社 加藤 源一郎
昭和製陶
加藤 源一郎
知山窯 安藤 統
知山窯
安藤 統
丹山窯 丹羽 哲男
丹山窯
丹羽 哲男
Maruchu Inc. Hironao Sakai
丸忠
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角山製陶所 伊藤 真
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伊藤 真
株式会社日本セラティ 鵜飼 研志
日本セラティ
鵜飼 研志
芳泉窯 有限会社カネ芳製陶所 北邑 宜丈
芳泉窯
北邑 宜丈
株式会社カネセ 伊藤 洋介
カネセ
伊藤 洋介
伸光窯 金多田中製陶所 田中 一亮・久美子
伸光窯 金多田中製陶所
田中 一亮・久美子
株式会社山功高木製陶 髙木 崇
山功高木製陶
髙木 崇
有限会社ヤマ亮横井製陶所 横井 亮一
ヤマ亮横井製陶所
横井 亮一
有限会社 丸仙化学工業所 水野 寿昭
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水野 寿昭
美濃焼おかみ塾
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藤田陶器株式会社 藤田 裕子
藤田陶器
藤田 裕子
作山窯
髙井 宣泰
株式会社ロロ 早川 秀雄
ロロ
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金正陶器 澤田敦史
金正陶器
澤田敦史
だち 窯やネット
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カネコ小兵製陶所 伊藤 克紀
カネコ小兵製陶所
伊藤 克紀
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土岐市美濃焼インスタグラム
🐉
いよいよ明日からです。
にっぽんの暮らし展2024
komeamaキッチンカーとしては都内初出店。
完成までのストーリーはこちら👇
komeamadeau 

今回は岐阜県美濃焼の窯元の皆さんとコラボしました。
当日選んで頂いた器に岐阜県産[龍の瞳]で作った
komeamaをお楽しみ頂けます。
龍の瞳、今年に相応しくてまさにこのイベントにピッタリかと。
作っている間に鳥肌が止まらないこともあった
力強い不思議なお米でした。

作品に出逢った時のときめきだけでなく
口あたりの時に出逢うときめきも感じてもらえる
とても素敵なイベントに参加させてもらいます。
もちろん出逢った器はお買い求め頂けます。
他にも能登上布さん notojofu などもご参加されていて
今、こうしてこのイベントに参加出来るとの
有り難さをより感じています。

明日からブースに募金箱を設置します。
オンラインショップでは医療従事者の方への寄付セット
販売していまして、今まで御協力頂いた分含めて
皆さんを代表して寄付させていただきます。
寄付先はちゃんと現地の方へ届くところにします。
当たり前の事なんですけど、
今世の中ドロっとしたところもあるのでね。まったく。

明日は11.00より代官山蔦屋書店のGardengalleryで
秦野の木とkomeamaと共にお待ちしています。
komeama、deauはまさにこの瞬間を作りたくて
始めたので。今から楽しみです!
関係者の皆さんよろしくお願い致します。

Special Thanks
gardengallery_daikanyama 

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