大正時代に創業した老舗商社
土岐市肥田町。市の中心に位置するここは、104haもの生活環境保全林を有する自然豊かな町だ。のどかな時間が流れるこの地に、株式会社カネセはある。
創業は大正13年。当時この地域には少なかった陶磁器専門商社としてスタートを切った。肥田町は皿鉢の産地としても知られ、古くから続く窯元が点在している。カネセが扱う器も、7割が皿鉢だ。「創業時から90年以上、長くお付き合いしていただいている窯元さんもいます」と話すのは3代目の伊藤洋介さん。営業部として新たな時代に沿った商社の在り方を模索し、日々奮闘している。
美濃焼が芸術性の高い作陶、日常雑器の大量生産、そして新たな価値を追求する現代へと変化してきたように、カネセも時代のニーズに合わせてさまざまな変容を遂げてきた。