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TOKI MINOYAKI STORY
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誇りを持って一筋にどんぶりを作り続ける。
春山製陶有限会社 加藤雅憲
春山製陶有限会社 加藤 雅憲
Profile
春山製陶有限会社
加藤 雅憲
〒509-5401 土岐市駄知町187-1
Tel.0572-59-8488
春山製陶
春山製陶
多くの人に使ってもらえるどんぶりを
美濃焼は明治時代以降、窯の技術革新とともに大量生産化が進み、下石町の徳利、肥田の皿、泉の煎茶椀など、地域ごとに製品の分業化が進んだ。春山製陶はどんぶり生産日本一の町、駄知町に窯を構え、業務用どんぶりを製造する。 創業は昭和33年。岐阜県加茂郡出身の初代・加藤治男さんが窯元の養子として駄知町にやってきた後、窯元で修業し、暖簾分けして窯を開いたのが始まりだ。当初から“駄知はどんぶり”との想いを持ちどんぶりのみを製造してきた。当時作っていたのは淡い藍色で木の葉を描いた染付のどんぶりだったが、治男さんは一部の商社にしか卸していないことが気がかりだった。「もっと多くの人に使ってもらいたい」。その思いから新たなどんぶりの製造に乗り出した。
春山製陶
試作を繰り返し、使い心地を追求
2代目の雅憲さんとともに思案して誕生したのが、赤や金、青、緑などの色鮮やかな絵具で絵柄を描く「錦」の蓋付きどんぶりだった。「全国各地の色々なうつわを見て、絵柄を考えた末、流行廃りのない伝統的な錦にしようと思ったんです」と雅憲さん。絵柄は古くから親しまれる桜、牡丹、花鳥の3種類。絵付けは大量生産が叶うと染付磁器の主流となっていた銅版転写を導入。完成品を商社に持ち掛けると「ここまで完成度の高い錦のどんぶりを作れるメーカーは珍しい」と反応は上々。多くの飲食店で取り扱われるようになった。しかし、軌道に乗り始めたかと思った矢先、「割れやすい」「すぐに欠ける」といった問題が起こった。飲食店では1日に何度も同じうつわを使って洗うため、家庭用以上に強度が求められる。加えて、いくつも積める重ねやすさや、持ちやすさも必要だ。目指したのは強さと軽さ、そして使い心地を兼ね備えたどんぶり。まずは土を一から見直した。取引先の製土会社に相談し、珪石や長石の配合を調整。窯の中で割れたり、溶けたりと不具合が出る度に成分の配合や焼成温度を変え、理想の磁器土にたどり着いた。重ねやすい形状になるよう何度も形を見直し、やっとのことで納得のいくどんぶりが完成した。以来、「蓋付きどんぶりといえば春山製陶」といった信頼を勝ち取った。
春山製陶
食事を楽しくする蓋付きどんぶり
流行を問わない絵柄、そして使い心地を一番に考えられたこの製品は、昭和、平成を経て令和になった今でも注文は途絶えない。牛丼チェーン店で使用されるようになったことも、春山製陶の地位の確立を後押しした。「飲食店も2代目、3代目と代替わりしていて、使われなくならないか不安はあったけど、『やっぱり使いやすいわ』って選んでもらえていて」。現在、雅憲さんは4人の従業員とともに製造を行う。時代とともに機械を導入する変化はあったが、作るものは変わらない。工房で成型をした後、800度で素焼き。下絵は絵具を刷り込んだ凹版にシリコン製のパットを押し付けて絵柄を生地に写す「パット印刷」で行う。機械での作業が中心だが、人の目で一つひとつ確認し、不都合がないかチェックは怠らない。また、繊密さが必要な細かな線は機械に頼らず手作業で描く。 上絵付けは銅板転写から転写紙に転換。絵柄がついたシールのような紙を貼り釉薬をかけて1300度で本焼成して絵柄を焼き付ける。こうして年間約6万個のどんぶりを製造する。そして何よりも料理を盛ってこそ、錦の蓋付きどんぶりの魅力が最大限に発揮される。目の前に差し出された時、その凛とした佇まいにすっと背筋が伸びる。料理が隠されているからこその期待感、そして蓋を開けた瞬間の驚きと喜び。食事が何倍、何十倍も楽しくなるこの演出は、蓋付きどんぶりにしか成し得ないのだ。
春山製陶
春山製陶
培った技術を未来に伝えたい
現在では分業制は衰退し、多くの窯元が新たな販路を開拓するため幅広い製品を生み出す中、ただ一筋に錦の蓋付きどんぶりの製造を行ってきた。「新しいことに挑戦しようする思いは常にあったけど、培ってきた技術には勝てない。何よりどんぶり一本に注力した親父の信念を守りたかったからね」。近年はOEMとして飲食店のロゴマークや家紋を入れたどんぶりを作ったり、シンガポールや韓国といった海外の日本料理店に商品を卸したりと、新たな発展を続けている。 「うちのどんぶりはどこにも負けないし、まだまだ未来があると思ってる。この技術をなんとか残していきたいんです。だから受け継いでくれる方がいらっしゃれば、いつでも教えますよ」。後継者問題をはじめ不安もあるが、雅憲さんは下を向いてはいない。信念とプライドを胸に、雅憲さんはこれからもどんぶりを作り続ける。
TOKI MINOYAKI STORY
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