JP
MASS PRODUCING
量産体制の確立
江戸時代、美濃焼の先駆者であった古田織部の没後、明治に入ると美濃焼は衰退の危機に追い込まれた。そこで再建をかけて焼かれ始めたのが日常雑器。さらに低コスト化を実現するため、未熟練者の活用を目的に工程の細分化を図ることでそれを可能にした。そして大正末期より機械化も進み、昭和初期には技術力も向上。機械技術がやきもの界に画期的な変革をもたらし、土岐市における量産体制を確立させた。
手仕事から生まれる「美濃桃山陶」などの伝統的なやきものの発展が土岐市の産業を支えたことは周知の事実だが、安定した量産体制も、土岐美濃焼の秀でた面の一つ。こうして現在では、土岐市は国内で生産される食器のうち、およそ半数以上を担うまでになり、「やきもの生産日本一」と呼ばれている。
中でも注目される革新的な技術を紹介。
撮影協力:株式会社三峰陶苑
成形 – ローラー自動機-
土練機で練った土をローラー自動機の型にセットし、回転の遠心力を利用してうつわの形をつくる。丼はもちろん、皿などの様々な形状に対応。また、縁を整えたり、菊状にしたりと縁のデザインも変えることが可能。形ができあがると、そのまま70~80℃で自動乾燥させることができる。そのため、一つひとつロクロ成形し、乾かすといった手作業にかかる時間や手間を大幅にカット。1日1機で約6,000個を生産できる。
撮影協力:株式会社三峰陶苑
絵付け – パッド印刷-
デザイナーが制作した柄をもとに銅版の表面に細かい穴を開け、「色呉須」と呼ばれる染色用の顔料を流す。そこへ球状で弾力性のあるシリコンを圧着し、柄をそのまま写し取る。素焼きしたうつわにそのシリコンを押すことで絵付けができる。うつわの型に沿って押せるという利点から、皿や鉢の内部など、平らではない部分にも施せるのが利点。最新機器を導入する企業では、どんぶりなどの側面がカーブしているものにも美しく絵付けができる「輪転パッド」を採用している。最大3色まで一度に色づけすることが可能。
撮影協力:株式会社三峰陶苑
施釉 – 自動施釉機-
うつわの表面を丈夫にしたり、色合い、光沢を出したりする際に使用するのが「釉薬」。それを塗る「施釉」では、手で掴む場所、浸す時間などを的確に判断する必要があり、高度な技術や経験が求められるため、職人技といわれている。浸す時間が早いと釉薬が染み込まず、長いと色が濃くなってしまう。自動施釉機では、アームでうつわを挟み込み、一回転しながら「浸し」を行うことで、うつわの内側に釉薬が溜まらず、ムラのない仕上がりになる仕組みになっている。施釉面の乾燥や余分な釉薬を取る「はがし」の機能が一体となった機種もある。
TOKI MINOYAKI STORY
土岐市美濃焼ストーリー
カネコ小兵製陶所
伊藤 克紀
だち 窯やネット
 
金正陶器
澤田敦史
SHARE ON
土岐市美濃焼PR委員会